国防総省のためにウクライナ軍の訓練を研究している米ノースウェスタン大学のウィリアム・レノ教授は、ウクライナはピックアップトラックの荷台に搭載した12.7ミリ機関銃や迎撃用ドローンなどを使い、低コストでドローンを撃墜する方法を見いだしていると指摘する。

「長期的には、空から飛来する安価な兵器について、軍がより真剣に考えるようになるだろう」とレノは語った。

数十年にわたり、米軍の戦略は敵上空の空域を完全に制圧することを前提としてきた。そこで焦点となるのは主に、戦闘機や爆撃機が飛行する高高度だった。だが今後はドローンの登場によって、低高度の空域をどう制御するかを軍は考えざるを得なくなる。

米戦略国際問題研究所(CSIS)の研究員で、国防総省で産業基盤政策などを担当したこともあるジェリー・マッギンによると、米軍はすでに安価なドローンを中心としたいくつかの計画を進めている。

その一つが低コスト無人戦闘攻撃システム「LUCAS」で、米軍はイランでこれを使用している。米軍はXへの投稿で、この米国製の自爆型ドローンは「イランのシャヘド・ドローンをモデルにした」と説明した。

「どれほど効果があったのか、どのように使われたのかは公表されていない」とマッギンは語った。「しかし米国では、ウクライナでの経験から学ぼうとする動きが強くある」

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