最近フランスでは、ゲイに対してエイズを連想するという偏見や差別の解消が着実に進んでいる。2016年にはHIVウイルスの発見から33年を経てゲイに献血の権利が認められた。しかし、ゲイに限り献血をする際は性交渉を12カ月間しないといった制約などが残っているのも事実。今後の課題は少なくない。
フランスのLGBTの半数以上が、ホモフォビアによる攻撃を経験
今年6月26日、ゲイ文化の中心地マレ地区でLGBTを脅かす事件が起こった。
4日後に控えたゲイ・プライドのために虹色に塗られていた横断歩道が、真っ白に塗り潰され、「ホモセクシャルはフランスから出ていけ」と中傷する落書きがされていたのだ。
#Paris est une ville refuge qui fait sienne les valeurs républicaines de liberté, d'égalité et de fraternité. Pour qu'elles s'inscrivent à jamais en ses murs, les passages piétons arc-en-ciel créés pour la #MarcheFesFiertés seront permanents ! #ParisEstFière #LGBT pic.twitter.com/do6lJoTZWm
— Anne Hidalgo (@Anne_Hidalgo) 2018年6月27日
同日、横断歩道はパリ市によって虹色に塗り直され、市長のアンヌ・イダルゴ氏は、この虹色を一時的ではなく「永久」に残し、LGBTをサポートする意思を表明した。
また、調査会社L'Ifopが発表した2018年最新の調査によると、53%のLGBTがホモフォビアによる何らかの攻撃を受けた経験があるという。さらに、24%が性的被害に遭ったと報告されている。たしかに筆者の知人のLGBTたちも、ホモフォビアの攻撃に備えて鞄の中に防犯グッズは必須で携帯している人が多い。
政治家の多くがホモセクシャルであることをカミングアウトし、政府がLGBTの権利に積極的に取り組んでいる。そういったオープンな社会が、LGBT市民に権利を訴え続けるパワーを与えているのではないだろうか。
