ベネズエラ政府は13日、ノルウェーとオーストラリアにある大使館を閉鎖し、ブルキナファソとジンバブエに大使館を新設すると発表した。

ノルウェーのノーベル賞委員会が10日、ベネズエラのマドゥロ政権へ抵抗を続ける野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏にノーベル平和賞を授与すると表明した。

ただベネズエラ政府は大使館閉鎖について「(外交)資源の戦略的な再配置」とだけ説明。ノルウェーとオーストラリアにおけるベネズエラ国民への領事業務は外交団によって処理されると付け加えた。

ノルウェー外務省報道官は「ノーベル賞は政府とは独立した事案で、賞に関する質問はノーベル賞委員会に問い合わせてほしい」と述べた上で、ベネズエラ側から大使館閉鎖の通知は受け取ったが、決定理由は記されていなかったとしている。

その上で報道官はロイターに「今回の件は残念だ。両国は幾つかの問題で意見に違いがあるものの、ノルウェーとしてはベネズエラと対話の窓口を開き続け、対話に努力していきたい」と語った。

一方で米政府が9月以降、ベネズエラ沖で米軍による「麻薬運搬船」攻撃の映像を相次いで公開する中で、両国間の緊張が高まっている。

ベネズエラがノルウェー、オーストラリアという西側2カ国で大使館を閉鎖する背景には、そうした対米関係も影響している可能性がある。

これに対してブルキナファソとジンバブエは、ベネズエラを支援しているロシアと近い関係にある。



[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
細胞を「生物学的資産」として管理する時代へ──iPS細胞治療の最前線
細胞を「生物学的資産」として管理する時代へ──iPS細胞治療の最前線
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます