「同じ金額を払っているのに、なぜこちらが我慢を?」

TikTokに投稿されたこの動画は大きな反響を呼んだが、ビアンカの意見に賛同する声は多くはなかった。「私たちも同じ金額を払ってるのに、あなたたちが快適になるためにこちらが不便を強いられなければいけないの?」「それはあなたの問題で、前の席の人には何の問題もない」といった意見が多かったのだ。

この反応は、子供を連れての飛行機利用がいかに議論の分かれるテーマであるかを改めて浮き彫りにしている。本誌が行った調査では、アメリカの成人の大多数が飛行機に「子供禁止エリア」を設置することに賛成しているとの結果が出た。

とはいえ、ビアンカに理解を示す声も寄せられている。「リクライニング機能はもう廃止すべき。トラブルしか生まない」と書き込むユーザーもいた。

ビアンカ自身、座席のリクライニング機能そのものに否定的なわけではなく、長距離便や夜間フライトなどでは利用するのも理解できるとしている。ただ、もう少し配慮すべき場面もあるのではないかというのが彼女の考えだ。

「特に大変なのは、離陸した瞬間から着陸準備までずっと前の座席を倒されることだ。赤ちゃんを抱っこしていると、食事するのも、あやすのも、トイレに立つのも本当に大変になる」と彼女は言う。「床に落ちたものを拾うために手を伸ばすこともできない」

「前の席の人が一度振り返って赤ちゃんがいることに気付き、『大丈夫ですか?』と声をかけてくれるだけでもすごくありがたい」とビアンカは言う。「そういう人は大抵、食事の時間にはちゃんと席を戻してくれる。そういう配慮があると、こちらも全然気にならない」

しかし動画に寄せられた賛否両論のコメントを見る限り、この問題はまだまだ簡単には解決しそうになさそうだ。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます