「現実とは思えない」目撃者が語る衝撃の瞬間

警察によると、陸軍の爆弾処理班が現場に派遣され、車内の可燃性物質について調査した。また、「監視カメラの映像によると、ダム広場での火災は車内での爆発によって発生した。当時、車両の近くにはかなりの数の人がいた。現時点では、負傷者は確認されていない」と説明している。

目撃者のある男性は、オランダ紙「デ・テレグラフ」に対し、爆発の直前に道路を渡っていたところ、事件を起こした車にあと3メートルのところでひかれそうになったと語った。「ガラスが私たちの首に飛び散った」と男性は述べた。

男性が振り返ると、車両が燃えていて、運転手がまだ中にいるのが見えた。「現実とは思えなかった。彼が炎に包まれていたからだ。燃える車の中にいた彼は、這い出てきて、狂ったように歩き回っていた」

ダム広場で働く店の警備員は同紙に、「彼は自ら火をつけた。彼が燃えながら車から出てくるのが見えた。ズボンは足首まで落ちていて、下着姿でよろめきながら歩いていた。消防隊が消火した」と語った。

アムステルダムは3月27日にも、ダム広場付近の賑やかな商店街で、男が刃物で5人を刺し、重傷を負わせる事件が起きている。容疑者はウクライナ東部ドネツク州出身の30歳の男で、検察当局は、この事件をテロとして扱っていると発表した。

容疑者は数分間にわたって人々を襲い、通行人によって取り押さえられた。被害者は、米国人の67歳の女性と69歳の男性、ベルギー人の73歳の女性、ポーランド人の26歳の男性、アムステルダム在住の19歳のオランダ人女性と確認された。

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