イスラエルのネタニヤフ首相は30日、イスラム組織ハマスに対し武装解除と指導者らのパレスチナ自治区ガザ退去を改めて要求し、ハマスへの攻撃を続けながら人質解放に向けて交渉していると表明した。

首相は、イスラエルはトランプ米大統領が提案したガザ住民の「自発的移住計画」の実施に努めるとし、ハマスに対し圧力をかけ続けることで内閣は合意したと述べた。

 

ハマスは29日、仲介役のエジプトとカタールが提示した停戦案に同意したと明らかにしている。

ハマス幹部は30日、ネタニヤフ氏の発言は地域の緊張を終わりなくエスカレートさせるものだと述べた。

ネタニヤフ氏は30日公表した動画で、2カ月の停戦後にガザへの砲撃を再開し、部隊を再び派遣したイスラエルが停戦交渉を行っていないとの主張を否定し、「われわれは砲火の中で交渉を行っている」と説明した。

ハマス指導者のハリル・ハイヤ氏は29日、エジプトとカタールの停戦案に同意したと述べた。関係者によると、同案にはイスラエル人の人質を毎週5人ずつ解放することが盛り込まれているという。だが、ハイヤ氏は、イスラエルが要求している武装解除は越えることのない「一線」だとした。

イスラム教のラマダン(断食月)明けとなる30日、ガザ保健当局はイスラエルの攻撃で子ども数人を含む少なくとも24人が死亡したと発表した。

イスラエルが18日にガザへの攻撃を再開して以来、数百人のパレスチナ住民が攻撃で死亡し、1月の停戦合意後にガザ北部に帰還した数万人が再び避難を余儀なくされている。



[ロイター]
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