<コレステロールは「悪者」ではなかった...。長寿遺伝子発見者による、アンチエイジングの最前線から>

長寿遺伝子発見者による、最新研究と衝撃の提言書SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できる(CCCメディアハウス)の第3章「コレステロール──多いほうがいい?」より一部編集・抜粋。

重要なのは寿命(ライフスパン)ではなく、健康寿命(ヘルススパン)...。

 
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数十年間センテナリアン(100歳以上の長寿者)の血漿のコレステロール値を研究しながら、わたしは動物の老化についても研究してきた。

動物は人々とはかかる病気が違うが、老い方はそっくりだ。あらゆる動物は同じように老化する。皮膚、髪、骨、筋肉のすべての形と機能が変化し、病気にかかりやすくなる。

多種多様な生物にとって基本的な老化とそうでないものを見つけることが、ヒトの長寿という暗号を解くのに欠かせない。ヒトにはどんな老化が必然で、どの要素が不必要で避けられるのか、その実態を知るのに、さまざまな生物研究が役立っている。

たとえば、『老化はなぜ起こるか──コウモリは老化が遅く、クジラはガンになりにくい』(草思社)の著者で友人のスティーヴン・N・オースタッドは、500歳の二枚貝や、まったく年を取りそうにない「ヒドラ」という小さな無脊椎動物を研究した。また、ヴェラ・ゴルブノヴァと夫のアンドレイ・セルアノフは、ハダカデバネズミが他のげっ歯類よりも20倍も長生きする理由を調べている。

動物研究の結果とセンテナリアンから集めた情報を比べることで、すべての人の老化を遅らせる方法がしだいにわかりつつある。

ただしヒトは特殊であり、コレステロールの代謝も多くの動物、とくにげっ歯類とはかなり違う。そのため、コレステロールと長寿に関係があるというヒントは、最初はセンテナリアンから得られた。

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コレステロールは不可欠な有機分子
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