米実業家イーロン・マスク氏は、中国系動画アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業買収には関心がないと表明した。ドイツのメディアグループ、アクセル・シュプリンガー傘下のウェルト・グループが1月下旬に主催した会議にオンラインで出席したマスク氏の発言が8日公表された。

ティックトックを巡っては、米国で安全保障上の懸念から米事業の売却かサービス停止を求める新法が1月19日に発効。トランプ大統領が翌20日の就任初日に、サービスの停止措置を猶予する命令に署名し、米国側が50%の所有権を持つことがサービス継続の条件に挙げた。

トランプ氏は、これまでにティックトック買収に関してさまざまな関係者と協議しており、2月中に判断を下す公算が大きいとの姿勢を打ち出すととともに、マスク氏がティックトックを買収する気があるなら前向きに検討する考えを示していた。

しかしマスク氏はウェルト・グループの会議で「私はティックトック買収に名乗りを上げていない。ティックトックを手にしたらどうしようかという計画もない」と言い切り、個人的にもティックトックは利用していないと付け加えた。

マスク氏は「あわててティックトックを取得することはない。そもそも私が企業買収に乗り出すのは極めて珍しく、通常はゼロから起業する」と指摘し、旧ツイッターを買収したのは異例の措置だったと説明した。

[ロイター]
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