中国とインド、軍同士の交流拡大で合意　

［ニューデリー　２４日　ロイター］ - インド政府は、中国との国境付近の平和維持に向けて、両国間の軍事関係を強化し、部隊同士の交流を進めることで中国と合意したと発表した。

インド政府が２３日遅くに出した声明によると、同国のシタラマン国防相とインドを訪問中の中国の魏鳳和国防相はこの日会談し、広範な協議を行った。

声明によると、両国は兵士の訓練や共同演習などで軍同士の交流を拡大することで合意した。

両相はまた、両国間の国境についても話し合い、平和維持を確実にするため、「信頼構築に向けた方策」を講じることでも合意。両軍の間で「ホットライン」の運用を早期に開始することなどが含まれる。

中国とインドの両部隊は昨年、国境付近で７３日間にらみ合いを続けたため、両国間の緊張が高まった。

ただ、最近は関係修復に向けた取り組みが加速しており、中国の魏国防相は今週、インドのモディ首相と会談した際、古代から両国は友好関係にあったとの認識を示している。