米大統領の国連演説、「無礼で容認しがたい」=キューバ外務省

2017年9月20日(水)16時04分

[ハバナ 19日 ロイター] - キューバ外務省は19日、トランプ米大統領が国連で行ったキューバに関する発言について「無礼で容認しがたく内政干渉的」と不快感を示すとともに、ハバナの米大使館で職員らが攻撃されているとの指摘に対してはあらためて関与を否定した。

この日はワシントンで米国とキューバの代表団が相互関係について協議し、1月のトランプ大統領就任以来最もハイレベルな交渉となった。

だが同日、トランプ大統領はニューヨークで行われた国連総会で演説し、キューバは「腐敗した不安定(要因)」と発言。キューバが「根本的な改革」を行わないかぎり対キューバ貿易禁止措置を解除しないと述べた。

これに対して、キューバ外務省は声明で「米国とキューバの代表団が協議を行っているさなかにトランプ大統領が国連総会で無礼かつ容認しがたく、内政干渉的な発言を行ったことに対し、キューバ代表団は強く抗議した」としている。

両国関係は、米国務省が先月、在キューバ米大使館職員らが身体症状を訴えていると指摘したことから特に緊張している。先週には、国務省高官が症状は聴覚障害や軽い脳損傷などと説明。被害者は21人だと述べた。カナダ人数人も被害を受けているという。

キューバ外務省は「キューバは、このような行為を行ったこともなければ、今後行うこともない」と主張した。

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