トランプ米大統領、民主党指導部と夕食会 税制改革など協議

2017年9月14日(木)14時38分

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院院内総務を招いて夕食会を開き、税制改革などを協議した。

ホワイトハウスの当局者は、税制改革に加え、国境警備や幼少期に親と不法入国した「ドリーマー」を巡る問題、インフラや貿易などについて建設的な協議を行ったと指摘。「トランプ政権は与野党双方の指導部とこうした対話を続けることを期待する」と述べた。

シューマー、ペロシ両氏は、会合が「非常に生産的」だったとする共同声明を発表し、「ドリーマー」を巡る問題を中心に話し合ったと表明。ドリーマーの在留を認める制度「DACA」で定められている保護措置を早急に法制化し、メキシコ国境の壁建設を盛り込まない、与野党双方にとって受け入れ可能な国境警備案をまとめることで一致したと明らかにした。

トランプ大統領はこれより先、与野党議員との会合で、政府と議会に新しい超党派の動きをもたらしたいと表明した。

大統領が民主党に歩み寄っていると懸念する共和党保守派へのメッセージとして、トランプ氏は「私は保守主義者であり、(保守主義に対し)懐疑的ではない」と強調した。その上で「超党派の取り組みができれば好ましいが、うまくいかないこともある」と述べた。

トランプ大統領は前週、連邦債務上限と歳出を巡りシューマー、ペロシ両氏と合意し、共和党指導部の不意を突く結果となった。

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