豪就業者数、8月は前月比+5.42万人 ほぼ2年ぶりの大幅増

2017年9月14日(木)13時35分

[シドニー 14日 ロイター] - 豪連邦統計局が発表した8月の雇用統計では、就業者が前月比5万4200人増と、2015年10月以来ほぼ2年ぶりの大幅な伸びを示した。エコノミスト予想は1万5000人増だった。就業者数はこれで11カ月連続で増加しており、連続増加期間としては過去23年間で最長だ。

一方、失業率は5.6%。求職者の増加を背景に横ばいとなった。

豪雇用は年2.7%のペースで増加。米国の1.4%を上回っている。この6年間、米雇用の伸びは年2.3%より高かったことはない。

8月の労働参加率は65.3%で、予想を上回り、2012年9月以来の高水準を記録した。信頼感の高まりの兆候と言えるが、同時に、労働力の供給が拡大することで賃金の上昇率が抑えられる可能性がある。

キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・ダレス氏は「余剰能力の削減は大して進んでいない」と指摘する。「雇用の伸びの加速は家計の収入が増えることを意味するとはいえ、恐らく、賃金の急激な増加にはつながらないのではないか」との見方を示した。

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