国連安保理、4日に緊急会合 北朝鮮核実験受け

2017年9月4日(月)07時46分

[国連 3日 ロイター] - 国連安全保障理事会は北朝鮮の核実験を受け、4日午前10時(1400GMT、日本時間同日午後11時)に緊急会合を開く。米国の国連代表部が3日、声明で明らかにした。会合は日米韓のほか、英仏も要請した。

北朝鮮は3日、国連安保理決議に違反して6回目の核実験を行った。爆発の規模は過去最大。同国は国営放送を通じ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆の実験に成功したとしている。

国連安保理は先月、北朝鮮が7月に実施した2回のICBM発射を受けて、新たな制裁決議を全会一致で採択した。石炭や鉄鉱石、海産物などの輸出を禁止し、年間30億ドルに相当する同国の輸出の3分の1を削減するのが狙い。

外交筋によると、安保理は制裁強化に向け、北朝鮮からの繊維輸出の禁止や国営航空便の乗り入れ禁止、同国政府・軍への石油供給の停止のほか、北朝鮮人労働者の海外での雇用禁止、北朝鮮高官に対する資産凍結などの措置を検討する可能性がある。

3日の核実験を受け、英国、日本、韓国が新たな制裁決議を求めた一方、中国とロシアは北朝鮮問題に「適切に対応する」方針を示した。

決議案の採択には理事15カ国中9カ国が賛成し、米国、英国、フランス、ロシア、中国のいずれの常任理事国も反対しないことが必要。

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