インラック前首相の行方分からず=タイ副首相兼国防相

2017年8月28日(月)17時33分

[バンコク 28日 ロイター] - タイのプラウィット副首相兼国防相は28日、インラック前首相の行方は分からないと述べた。前首相は在任中にコメ買い上げ制度を巡り国に損害を与えたとして職務怠慢の罪に問われているが、25日に予定されていた判決公判に姿を現さなかった。判決で有罪となれば、最長10年の禁錮刑を科される可能性がある。

プラウィット副首相は会見で「インラック氏がどこにいるか、どこかで亡命を希望したかどうかは分からない」と述べ、「身柄引き渡しは要請していない」と説明した。 厳しい監視下にあった人物がなぜ密かに出国できたのかとの質問に対しては「私が知るはずがない」と答えた。

国防省の報道官は記者団に対し、インラック氏はもはや国内にいないと確信していると述べ、「まずどの国にいるか探さなければならない。セキュリティー担当が対応している」とした。

インラック氏の兄であるタクシン元首相派の政党、タイ貢献党の関係筋は26日、インラック氏がアラブ首長国連邦(UAE)に逃れたと明らかにした。タクシン元首相は2008年に汚職容疑での実刑判決を逃れ、ドバイで生活している。

*本文1段落目の誤字を修正して再送します。

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