中国、知財権侵害の取り締まり強化を発表 投資環境改善へ

2017年8月25日(金)15時55分

[北京 25日 ロイター] - 中国商務省は25日、知的財産権侵害の取り締まりを強化すると発表した。海外からの投資環境を改善する。王受文副商務相は記者会見で、登録商標の不正使用や企業秘密の盗用などを中心に取り締まりを強化する考えを明らかにした。

また、新興国である中国の知的財産権保護は「完璧ではない」と述べた。

米通商代表部(USTR)は前週、知的財産権に関する対中調査の開始を発表しており、中国は21日、これに対し「強い不満」を表明した。

中国国務院(内閣に相当)は今月、海外投資促進に向けた新たなガイドラインを公表した。海外企業の事業環境が悪化しているとの批判が高まる中、市場参入の障壁を削減し、中国国内で事業を行う海外企業に財政政策支援を提供する方針。

王氏は対策の詳細や導入時期などの詳細を「原則として」9月末までに発表するとした。

ロイターの算出によると、中国への海外直接投資(FDI)は7月に438億8000万元と前年同月比11.8%減少した。

*内容を追加しました。

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