トランプ米大統領、金正恩氏は「賢明」な判断と評価 グアム攻撃留保

2017年8月17日(木)09時30分

[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が米領グアムへのミサイル発射計画の留保を示唆したことについて、「賢明」な判断を下したと評価した。

トランプ大統領はツイッターに「金正恩委員長は非常に賢明で、理にかなった判断を下した」とし、「別の選択をしていれば、壊滅的な結果をもたらしていたし、到底容認できなかった」と投稿した。

米朝間の緊張が高まるなか、中国は関係各国に冷静に対応するよう繰り返し呼び掛けてきた。

ドイツのメルケル首相もこの日、今回の問題に対する軍事的な解決法はなく、「協議を通して解決する必要がある」と述べ、中国と同様の見解を表明。ガブリエル外相は「北朝鮮のミサイル発射計画の留保には、何よりも中国による圧力が貢献した」とし、以前よりも事態を楽観視していると述べた。

国連のグテレス事務総長は、北朝鮮情勢を巡り「レトリックを抑え、外交交渉を加速させる」時期だと述べた。北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の参加国であるロシア、日本、米国、中国、北朝鮮、韓国に対し、国連に仲介する用意があると伝えたことを明らかにした。

グテレス事務総長は「この危機的状況は政治的に解決されなければならない」と記者団に述べた。

米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は今週、訪問先の中国で人民解放軍高官の房峰輝氏に対し、北朝鮮の武器開発プログラムは、中国を含む国際社会全体への脅威だと述べた。

米軍報道官の声明によると、ダンフォード議長は「米国と中国には、平和的手段を通じて非核化された朝鮮半島という共通の目標がある」とし、「北朝鮮の行動は中国の経済的・軍事的な安全保障を脅かす」と指摘。中国が北朝鮮に一段の圧力を加える必要があるとの米国の考えを伝えたという。

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