ロシア、米外交官退去要請 対ロ制裁強化に報復

2017年7月29日(土)09時24分

[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア外務省は28日、米上院が対ロシア制裁強化法案を可決したことへの報復措置として、米政府に対し9月1日までにロシア駐在の外交官の数を455人に削減するよう要請した。

米政府はオバマ前政権下の昨年12月、ロシアが米大統領選挙に干渉するためサイバー攻撃を仕掛けたとして、米国駐在のロシア外交官35人を国外退去処分にしているが、455人は退去処分後の米国駐在のロシア外交官の数と一致する。

ロシア外務省は声明で、米国の対ロシア制裁強化法案は「極度の内政干渉」と非難。今回の措置で何人の米外交官が影響を受けるかは現時点では明らかになっていないが、ロシアのインタファクス通信は数百人に影響が出るとの見方を示している。

米国大使館関係者は匿名を条件にロイターに対し、米大使館はロシアで約1000人を雇用していることを明らかにした。このなかにはロシア国籍保有者も含まれるとしている。

また外交筋はロイターに対し、どのポストにある外交官を本国に召還するかは米政府が決定することになると述べた。

ロシア外務省はこのほか、8月1日付でモスクワ郊外にある米外交官の保養施設の使用を差し止めることなども明らかにした。

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