ロシア、北朝鮮非難声明案に異議 ICBMではないと主張

2017年7月7日(金)10時10分

[国連 6日 ロイター] - 外交筋らによると、ロシアは6日、北朝鮮による4日のミサイル発射実験について、大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではなく中距離弾道ミサイルだと主張し、北朝鮮を非難する国連安全保障理事会の報道声明案に異議を唱えた。

声明の発表には15理事国すべての同意が必要。ロシアの国連代表団は、米国代表団が作成した草案の修正を提案したと話している。

この声明に関する理事会の同意を得るため、米国側がロシア側との交渉を続けるかどうかは今のところ不明。

国連による対北朝鮮制裁強化を目指す米政府にとって、ロシアがICBMの発射を否定していることは良い前兆とは言えない。

ヘイリー米国連大使は5日、北朝鮮に対する新たな制裁を米国が今後数日中に国連に提案すると述べた。

中国はミサイル発射について識別しておらず、北朝鮮はICBMだったと発表。米国はその可能性が強いとみている。

ロシアの国連代表団は他の理事国宛ての電子メールで「わが国の(国防省の)評価に基づくと、ミサイルがICBMに分類され得るか確認できないというのが(異議の)根拠」だと説明。

これに対し、ヘイリー大使は「ほかの国すべてがICBMだとみていることを分からせる情報が必要なら、喜んで提供する」と述べた。

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