米側が日本の聴取に応じない構え=イージス艦事故で関係者

2017年6月30日(金)19時47分

[東京 30日 ロイター] - 米イージス艦とフィリピン籍のコンテナ船が伊豆半島沖で衝突した事故で、米側が日本の当局による米艦乗員への聴取に応じない構えであることが30日、関係者への取材で分かった。

同関係者はロイターに対し、軍艦は国際法上、他国の管轄権が及ばないと説明。「日本の当局もフィリピンの当局も、イージス艦の乗員に直接接触することはない」と語った。米側による聴取の要約は引き渡す意向だという。

米側は、国家運輸安全委員会に代わって沿岸警備隊が事故原因の調査を実施。日本側は運輸安全委員会と海上保安庁が調査を行っており、イージス艦と乗員への直接調査を要請している。

衝突したイージス艦「フィッツジェラルド」が所属する米海軍第7艦隊の広報担当者は、ロイターの問い合わせに対し、「決まりに沿って情報を共有する」と回答。日本の運輸安全委員会は、米側の動きは把握していないとした。

17日の事故後に会見した第7艦隊のアーコイン中将は、日本の当局による調査に最大限協力するとしていた。

(ティム・ケリー)

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