オバマケア代替法案に与党内で修正論、無保険者増に難色の声

2017年6月29日(木)09時04分

[ワシントン 28日 ロイター] - 米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案を巡り、与党共和党内からは大幅修正を求める声が上がっており、上院トップのマコネル院内総務は28日、反対議員らと個別に会談して調整に努めている。

マコネル氏は採決延期の決定から一夜明けたこの日の議会で、法案修正に向けて党内の意見をもっと聞くべきとの要求が出ていることを認めた上で、「合意が得られるよう、各議員による意見表明の機会を増やす」と言明した。

共和党指導部は、7月4日の独立記念日明けの議会で審議できるよう、修正期限を30日に設定した。

法案が上院を通過するには50票が必要となる。上院で52票を握る共和党は造反者を2人までにとどめたい構え。しかし党内では現在の法案に対し、それを大幅に上回る少なくとも10人の議員が反対の立場を示している。

民主上院トップのシューマー院内総務はトランプ大統領に対し、野党を含めすべての上院議員を集め、超党派でオバマケアの代替案でなく修正案を策定するよう要求した。

米議会予算局(CBO)は26日、法案が施行された場合、無保険者が約2200万人増加するとの試算を発表。無保険者が増加することに難色を示すスーザン・コリンズ議員は、30日にまでに修正案で合意することは「非常に難しい」と述べた。

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