北アイルランドのDUP党首、閣外協力で首相と26日協議へ

2017年6月26日(月)18時03分

[ロンドン 26日 ロイター] - 英国・北アイルランドのプロテスタント系政党、民主統一党(DUP)のフォスター党首は26日、0930GMT(日本時間午後6時30分)にメイ首相と官邸で会談し、閣外協力に関する協議を行う予定だ。DUPの広報担当者が明らかにした。

フォスター党首は25日にロンドンに到着。ベルファスト・テレグラフ紙のインタビューで「保守党による少数与党の政府を支援するため、適切な合意に近づいている」とし、「非常に大きな機会だが、その責任を軽く捉えるつもりはない。英国に安定政権をもたらし、北アイルランドの住民すべてに影響する長期的問題を解決するため、この立場を活用する決意だ」と述べた。

連携協議がまとまれば、定数650の下院において法案を通過させ、欧州連合(EU)離脱交渉において政権を維持することが可能となる。

ただ、保守党の一部有力議員からは、DUPとの連携で北アイルランド紛争を終結させるため1998年に結ばれたベルファスト合意(グッドフライデー合意)にリスクが生じると懸念する声もある。フォスター党首は、首相との連携協議により北アイルランドでの権力分担においての合意にもつながると示唆した。

北アイルランドでは1月、カトリック系シン・フェイン党のマクギネス自治政府副首相が連立関係にあったフォスター党首に抗議して辞任。自治政府は崩壊した。それ以降、自治政府の再建は難航している。

*内容を追加しました。

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