ノルウェー中銀、政策金利を予想通り据え置き 緩和バイアス解除

2017年6月22日(木)18時35分

[オスロ 22日 ロイター] - ノルウェー中銀は22日、政策金利を0.50%に据え置くと発表した。ロイター調査では、エコノミスト14人全員が据え置きを予想していた。中銀は、国内経済は引き続き回復の兆候を見せていると指摘した。

中銀はさらに、利下げの可能性はもはやないとし、金利は2019年に上昇を始めると予想した。これまでは、短期的には上昇より低下の可能性の方が高いとしていた。

2017、18年の政策金利の見通しについては0.5%とし、3月時点の予想の0.4%から上方修正。「3月時点の報告からほとんど変化していないが、17、18年に小幅上昇し、見通せる限りの将来において小幅低下する」と述べた。

産油国のノルウェーは14年半ば以降、原油安を受けて経済成長が鈍化し、失業率が上昇した。だが中銀は、双方ともしだいに回復すると予想した。

ダンスク銀行のチーフエコノミスト、Frank Jullum氏は「(据え置きは)予想の範囲内で、短期的には緩和的バイアスから中立的バイアスに移っている」と指摘。「中銀は19年か20年末までに最初の利上げを想定している。当社ではもっと早期の18年後半を予想している」と述べた。

通貨クローネは、据え置き決定を受けて対ユーロで上昇した。

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