日米豪が防衛相会談、北朝鮮を「最も強く非難」 中国もけん制

2017年6月3日(土)16時14分

[シンガポール 3日 ロイター] - シンガポールで開いているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に出席中の稲田朋美防衛相、米マティス国防長官、豪ペイン国防相は3日、当地で3者会談を行い、核とミサイル開発を進める北朝鮮を「最も強い表現で非難する」との共同声明を発表した。

朝鮮半島問題の解決のために中国と連携する重要性を確認する一方、中国による南シナ海の軍事拠点化の動きはけん制した。

共同声明は「北朝鮮による核、弾道ミサイルおよび大量破壊兵器開発計画に対して最も強い表現で再び非難し、非核化に向けた具体的行動を取ることを促した」としている。

会談では韓国や中国など、関係国と連携して北朝鮮問題に対応することも確認。しかし、中国が大部分の領有権を主張し、岩礁を埋め立てる南シナ海の情勢については、「一方的な現状変更のために威圧または武力を行使することに強い反対を表明」した。

尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐって日中の衝突が懸念される東シナ海についても、周辺海域に公船などの派遣を続ける中国を非難した。

このほか、稲田防衛相とペイン国防相はアジア大平洋地域における米国の役割の重要性を強調。日豪とも、米国の関与を支援し続けることを表明した。

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