自衛隊が米空母2隻と日本海で共同訓練、北朝鮮に圧力

2017年6月1日(木)19時19分

[東京 1日 ロイター] - 海上自衛隊と航空自衛隊は1日、日本海に展開中の米海軍の原子力空母2隻と共同訓練を始めた。自衛隊が米空母2隻と訓練を行うのは初めて。弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に、軍事的圧力を強めるのが狙い。

自衛隊によると、米側からはカール・ビンソンとロナルド・レーガンの空母2隻と艦艇8隻、空母艦載機のF18戦闘機が参加。日本側からは海自のヘリコプター空母「ひゅうが」と護衛艦「あしがら」、空自のF15戦闘機が参加している。

艦隊の陣形を組み替えながら航行するほか、通信訓練などを実施する。戦闘機同士の戦闘訓練も行う。空自は2日まで、海自は3日まで訓練に参加する。

北朝鮮は精密誘導装置付きとされる5月29日のミサイルを含め、3週連続で弾道ミサイルを発射している。安倍晋三首相は29日朝にミサイルが日本の排他的経済圏(EEZ)に落下した後、記者団に対し「北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的な行動を取って行く」と述べていた。

自衛隊は4月末にも、朝鮮半島沖へ向かう途上のカール・ビンソンと訓練を行った。

*内容を追加しました。

(久保信博※)

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