英MI5、マンチェスター自爆犯に関する情報処理巡り調査

2017年5月30日(火)10時36分

[ロンドン 29日 ロイター] - 英情報局保安部(MI5)が、マンチェスターで起きた自爆事件のサルマン・アベディ容疑者に関する情報の処理方法について、内部調査を開始した。関係筋が29日、ロイターに明らかにした。当局は同容疑者について知らされていたが、監視対象には含めていなかったという。

関係筋は、アベディ容疑者に関する情報の扱いから得る教訓があるかを見極めることが調査の目的だと説明。「容疑者に関してどのような情報があったのか、その情報についてどのような判断が下されたのか、また別の対処方法があったのか」が調べられていると述べた。

同筋によると、アベディ容疑者は MI5の監視対象となる3000人には含まれていなかったが、MI5が存在を把握している約2万人のうちの1人だった。

BBCは、MI5がアベディ容疑者の「過激主義的な思想」について少なくとも3度通知を受けていたと報道した。

ラッド内相は調査について、自爆攻撃発生後にMI5が取る措置として「正しい第一歩だ」と述べた。

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