中国、6月1日からサイバーセキュリティー法施行へ=新華社

2017年5月29日(月)17時19分

[上海 29日 ロイター] - 中国は、国内で営業する企業に厳しいデータの監視・保存を義務付けるサイバーセキュリティー法を6月1日から導入する。新華社が29日、報じた。

昨年11月に可決された同法は、インターネットサービス会社によるユーザー情報の収集・提供を禁止し、情報の不正使用があった場合、ユーザーに個人情報の削除を求める権利を付与する内容。

新華社は詳細には言及せず、「規定に違反し、個人情報(に関する権利)を侵害した場合、多額の罰金が科される」としている。

ロイターは今月、海外の企業団体が事業に深刻な影響が出るとして、同法の導入を遅らせるよう中国当局に求めていると報じた。

中国のデータ業界はこれまで包括的なデータ保護の枠組みを持たず、大まかに定義された法によって管理されてきた。

しかし新たな法律は、セキュリティー審査や中国のサーバーへのデータ保存を義務付けており、中国が「重要」と見なすセクターから海外のテクロノジー企業を締め出す恐れがあるとの批判の声が出ている。

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