米国の対サウジ武器売却合意、一部阻止へ議員が法案提出

2017年5月26日(金)15時22分

[ワシントン 25日 ロイター] - トランプ米大統領が訪問したサウジアラビアとの間で合意した同国への1100億ドルの武器売却を巡り、米上院議員は25日、一部の売却を阻止するための法案を提出した。

法案を提出した共和党のランド・ポール議員と民主党のクリス・マーフィー議員、アル・フランケン議員は、精密誘導兵器などの攻撃用兵器、約5億ドル分の売却の阻止を目指している。

ポール議員は声明で「サウジアラビアが過去にテロ組織を支援したこと、同国で人権が十分に守られていない状況、イエメンとの戦争に疑問の余地があることを踏まえると、サウジへの多額の武器売却が米国の国家安全保障の見地から最善であるかどうかを議会は慎重に検討し、徹底的に議論すべきだ」と語った。

また、共和党のテッド・ヨホ下院議員と民主党のテッド・リウ下院議員は25日、下院外交委員会の委員長に対し、サウジへの精密誘導兵器の売却に関する公聴会の開催を要請した。

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