英テロ警戒レベルが最高に、自爆犯22歳男と特定 ISが声明

2017年5月24日(水)11時27分

[ロンドン 23日 ロイター] - 英中部マンチェスターで22人が死亡した自爆攻撃を受け、メイ首相は23日、治安強化のため、主要施設の警備に軍を動員すると発表した。また、コンサートやスポーツ関連のイベントなど公共行事で兵士を配備する可能性があると述べた。

首相は、テロ行為の警戒水準を設定する独立機関が最高レベルへの引き上げを勧告したとし、「きょうの捜査に基づき、警戒水準を当面は最高レベルとする」と述べた。「攻撃が起こる可能性が引き続き高いだけでなく、新たな攻撃が差し迫っている可能性があることを意味する」と説明した。

警戒水準が最高レベルとなるのは2007年6月以来。

米歌手アリアナ・グランデさんがコンサートを行っていた英マンチェスターの会場で発生した自爆攻撃では、子ども数人を含む22人が死亡。コンサートが行われたマンチェスター・アリーナは、欧州最大の屋内アリーナで、2万1000人収容可能。会場には子供も多くいたという。

今回の事件は2005年7月に英国イスラム教徒4人がロンドンで地下鉄やバスを爆破し、52人が死亡した事件以来の、同国における最悪の武力攻撃となった。

<実行犯は22歳の男、ISが犯行声明>

また、今回の爆発事件で、警察は23日、爆発を実行した疑いが持たれているのは、サルマン・アベディ容疑者(22)だと発表。

米安全保障関係筋は、英情報当局者の話を引用し、容疑者は1994年にマンチェスターで生まれたと語った。両親はリビア出身という。

警察はまた、23歳の男の身柄を拘束した。容疑者が単独で犯行に及んだのかなどを詳しく調べている。

今回の爆発事件では過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出している。コンサートを狙った犯行としてテレグラムで声明を公表した。

*見出しを更新しました。

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