中国、北朝鮮との対話訴える 制裁強化には言及せず

2017年5月24日(水)08時08分

[国連 23日 ロイター] - 中国の劉結一国連大使は23日、北朝鮮問題に関し、対話を通じた緊張緩和に取り組むとともに過去の弾道ミサイル発射と核実験を巡る制裁決議を完全履行するよう呼び掛けた。制裁強化に向けた米国との協議については言及を避けた。

国連安全保障理事会はこの日、北朝鮮が21日に中距離弾道ミサイルを発射したことを受け非公開の会合を開催。会合後に劉大使は「何よりもまず安保理決議を完全に履行することが重要」と指摘し、「われわれは対話を通じた緊張緩和と非核化の達成に向けて取り組むべき」と訴えた。

そのうえで「対話には政治的な意志が必要」と強調した。

また、制裁強化について米国と協議しているか聞かれ「現在の状況下でわれわれが何をすべきかを決定するのは安保理に任されている。われわれは他の理事国と緊密に連携している」と述べるにとどめた。

米国は約1カ月前に北朝鮮に対する制裁の強化について中国と協議を始めたが、米国のヘイリー国連大使は前週、協議が進展していないことを明かしていた。

英国のマシュー・ライクロフト国連大使とフランスのフランソワ・デラットル国連大使もこの日、安保理決議に基づく制裁の強化を支持する考えを示した。

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