大規模サイバー攻撃、旧ウィンドウズの感染拡大は限定的=専門家

2017年5月19日(金)11時39分

[フランクフルト 18日 ロイター] - 米セキュリティ格付け会社ビットサイトによると、世界各国を襲ったサイバー攻撃で被害を受けたコンピューターの約3分の2は、最新のセキュリティ対策が行われていない米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」への感染だった。

ビットサイトは、「WannaCry(ワナクライ)」と呼ばれる「身代金(ランサム)ウエア」を使ったサイバー攻撃で被害を受けた16万台のコンピューターのデータを調査。それによると、「ウィンドウズ7」への被害が全体の67%を占めた。最新OS「ウィンドウズ10」への被害は15%。残りは「ウィンドウズXP」や「ウィンドウズ・ビスタ」などの古いバージョンだった。

古いバージョンのOSはサイバー攻撃に対して脆弱だが、ウィルス感染を拡大させる力は弱く、比較的被害を限定的にしているという。

専門家が実験したところ、「ウィンドウズXP」はウィルスを拡散する前にクラッシュしてしまうという。

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