米大統領選のロシア関与疑惑巡り、前政権当局者が議会証言へ

2017年5月8日(月)15時37分

[ワシントン 8日 ロイター] - 2016年の米大統領選を巡るロシアの関与疑惑やトランプ陣営とロシア政府が共謀していた可能性に関する調査の一環として、オバマ前政権の当局者2人が8日、上院で証言する。

上院司法委員会の小委員会で証言するのは、前政権で国家情報長官を務めたジェームズ・クラッパー氏と司法長官代行だったサリー・イェーツ氏。この調査で前政権の当局者が議会で証言するのは初めて。

議会の委員会は、ロシアのプーチン大統領が米大統領選を妨害し、トランプ氏を勝利させるため民主党陣営へのサイバー攻撃を指示したと米情報機関が結論付けたことを受け、調査を開始した。ロシアは関与を否定しており、トランプ氏もこの疑惑を一蹴している。

公聴会を招集した犯罪・テロリズム小委員会のリンジー・グラハム委員長は対ロシア強硬派で、トランプ氏に批判的だ。

イェーツ氏は自身が司法長官代行を務めていた1月26日に、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったマイケル・フリン氏が対ロシア制裁に関するキスリャク・ロシア駐米大使との会話について真実を述べていないとホワイトハウスに警告したと証言する見通しだ。

イェーツ氏は1月にトランプ氏が解任、クラッパー氏はトランプ氏の大統領就任時に退任している。

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