EU法を英国法に置き換える計画、政府が30日公表 不透明感緩和へ

2017年3月30日(木)10時31分

[ロンドン 30日 ロイター] - 英政府は30日、欧州連合(EU)離脱に伴い「企業や労働者、消費者に必要な確実性」を確保するため、EU法を英国法に置き換える計画をまとめた白書を公表する。

デービスEU離脱担当相は白書について「EU議員の優位性」に終止符を打つと同時に、企業が将来について計画できるよう法的枠組みを提供すると説明。

「(離脱を問う)国民投票での決定の要は主権だった。独立した強い国は自国の法律をコントロールすることが重要だ。そのプロセスが始まる」と述べた。

その上で「EU法を英国法に置き換えれば、EUとの新たな包括的経済関係を模索する上で、EUと同じ基準やルールを出発点としていることを示せる」とした。

EU離脱を巡り一部の企業からは、離脱後のルールが不透明なため投資計画やインフラプロジェクトに影響が出ているとの声が上がっている。

EU法を英国法に置き換え、「離脱翌日から同じルールや法律を適用する」と示すことで、政府はこうした懸念を和らげたい考えだ。

デービス担当相はさらに「その後は国益にかなうよう議員が修正を加えることになる」とした。

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