米ノンバンクのSIFIs指定、共和党議員が財務長官に見直し要請

2017年3月29日(水)14時16分

[ワシントン 28日 ロイター] - 米共和党議員は28日、金融安定監督評議会(FSOC)がノンバンクを「システム上重要な金融機関(SIFIs)」に指定する際の手順について、評議会の議長を務めるムニューシン財務長官に見直しを要請した。

SIFIsに指定されたノンバンクが一段と厳しい自己資本基準や規制の対象になるのは負担が重過ぎるとしている。

上院銀行委員会のクラポ委員長ら共和党上院議員10人は、財務長官に宛てた書簡で、現在の手順は「透明性や説明可能性を欠き、データの追跡が不十分なほか、手法も一貫していない」と指摘した。

その上で、FSOCは「規制に関連した多額の費用を新たに生み出していると同時に、これらの企業が将来的に救済される場合、納税者を困難な立場に置くことになる」と批判した。

財務省は書簡についてコメントを控えている。

現時点でSIFIsに指定されているノンバンクは、保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)とプルデンシャル・ファイナンシャルの2社。

メットライフは昨年、裁判所が同社のSIFIs指定を無効とする判断を示したが、当時のオバマ政権はこれを不服として上告した。

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