米連邦政府改革へ新組織設置、クシュナー氏が責任者に

2017年3月28日(火)09時32分

[ワシントン 27日 ロイター] - 米ホワイトハウスは27日、トランプ大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が連邦政府改革の責任者に就くことを明らかにした。

クシュナー氏はホワイトハウスに新設される「アメリカン・イノベーション局」の責任者となる。ホワイトハウスが政府機能の縮小や職員の削減、規制緩和などを目指す中、同組織は実業界の事業アイデアを活用し、連邦政府の一部機能を民営化することなどを視野に入れる。

トランプ大統領は同組織の設置に関する覚書で「政府、民間、その他リーダーが持つ最も優れたアイデアを集結する」と表明した。

発表に先立ち、クシュナー氏は米紙ワシントン・ポストのインタビューで「政府は偉大な米国企業のように運営されるべきだ。顧客である米国市民のために、成功と効率を実現することがわれわれの希望だ」と述べた。兵役経験者向けのケアやオピオイド系鎮痛剤の中毒問題、テクノロジーやデータインフラ、労働者の訓練、インフラなどに注力するという。

クシュナー氏は中東和平など外交から内政まで幅広い任務を担っているが、ホワイトハウスは、政府改革の統括はこれらの既存任務と並行して行われるとした。

トランプ大統領の長女イバンカさんは前週、ホワイトハウスにオフィスを構えており、ワシントン・ポストは側近の話として、クシュナー氏が率いる新組織とイバンカさんが連携すると報じた。ただ、イバンカさんは正式な役職には就かないという。

*内容を追加しました。

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