韓国セウォル号、海面に姿見せる 沈没事故から3年で引き揚げ

2017年3月23日(木)17時39分

[ソウル 23日 ロイター] - 2014年4月に沈没した旅客船セウォル号の引き揚げ作業が22日、始まった。水深約44メートルの海底に沈んだ船体は23日、海面からゆっくりとその姿を現した。

沈没事故では304人が犠牲になり、その大半は高校の修学旅行生だった。遺族らは、船体を引き揚げて事故に関するさらなる調査をするよう要求していた。行方不明者9人の遺体の捜索も行われる。

海洋水産省の当局者によると、セウォル号は海面から13メートルの高さまで持ち上げられた後、半潜水船に乗せられる。この作業は24日まで続き、その後、近くの港まで運ぶのに12━13日間かかる見通し。

メディアの報道によると、セウォル号が港に到着した後に、調査が開始される。当局者によると、船体の引き揚げには約850億ウォン(7500万ドル)の費用がかかる見通しだという。

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