ニュージーランド中銀が金利据え置き、国際情勢なお懸念

2017年3月23日(木)06時31分

[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は23日、政策金利を過去最低の1.75%に据え置いた。この水準を「相当な」期間維持する方針も改めて示した。

ロイター調査によると、エコノミスト32人全員が、金利据え置きを予想していた。

ウィーラー総裁は声明で「とりわけ国際情勢を巡る見通しについて多くの不透明要因がなお存在し、状況に応じて金融政策の調整が必要となる可能性がある」との認識を示した。

国内総生産(GDP)が軟調となるなか、中銀は国内景気に回復力があるとの見方を崩していない。ただ、トランプ米政権の保護主義路線などがリスク注意事項の上位にあるとの認識だ。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のシニアエコノミスト、フィリップ・ボーキン氏は「中銀は最近のGDP統計が驚く内容となったことなどは認識しているが、そうした変化を考慮に入れず、全般的な見方を変えなかった」と分析した。

声明発表を受けて、NZドルは対米ドルで小動き。0.7059米ドルから0.7049米ドルにやや値を下げた。

次回の金利決定は5月11日の予定。

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