米銀行家D・ロックフェラー氏死去、101歳

2017年3月21日(火)13時55分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米大富豪で慈善家としても知られるデービッド・ロックフェラー氏が20日、ニューヨーク郊外の自宅で心不全のため死去した。101歳だった。ロックフェラー家の報道担当者が明らかにした。「眠るように安らかな最期」だったという。

ニューヨークのロックフェラー・センターを作ったジョン・ロックフェラー2世の息子で、スタンダード・オイルを創業した石油王ジョン・ロックフェラーの唯一生存する孫だった。

マンハッタンに生まれ、1936年にハーバード大を卒業。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んだ後、1940年にシカゴ大学で経済学の博士号を取得。1969年から1981年まで、米銀大手チェース・マンハッタン(現JPモルガン・チェース)の会長を務め、各国政府や多戸籍企業との密接な関係を築いた。

米フォーブス誌によると、同氏の資産は2017年3月時点で推定33億ドル。ニューヨーク近代美術館やロックフェラー大学などに、生涯で20億ドル近くを寄付したと報じられている。

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