トランプ氏が米史上最大級の軍増強計画、保守派集会で表明

2017年2月25日(土)03時53分

[ナショナル・ハーバー(メリーランド州)/ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、「保守政治行動会議(CPAC)」の年次総会で演説し、米史上最大規模のひとつとなる軍増強に向けて大規模な予算を要求すると言明した。

トランプ大統領は、軍の攻勢・防御双方における戦力を大幅に向上させ、米国の防衛能力を「これまで以上に拡充、向上、増強させる」と強調。「こうした戦力を利用する必要がないことを願うが、誰も米国に干渉できなくなるだろう。米史上において最大規模の軍増強のひとつとなる」と語った。ただ、具体的な増強策については踏み込まなかった。

国内の雇用創出や米成長押し上げに向けた貿易の協定の見直し、メキシコ国境の「壁」建設計画を実現させる意向をあらためて表明するなど、全般的には国家主義的なトーンを強くにじませる演説となった。

また、メディアに対する批判も鮮明にした。最近のツイッターで、米メディアの一部が「人々の敵」とみなされるべきとする自身の投稿について「話や情報源をでっち上げることには反対だ」と強調。「実在の人物の名前を使わないのであれば、消息筋を使うことは許されるべきではない。情報源を明らかにすべきだ」と断言した。

来週28日には、米議会上下両院合同本会議での演説が予定されている。

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