仏大統領候補マクロン氏、英首相と会談 親EUの姿勢示す

2017年2月22日(水)09時15分

[ロンドン 21日 ロイター] - フランス大統領選の中道・無党派候補、エマニュエル・マクロン前経済相は21日、メイ英首相と会談し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉では優遇措置を期待すべきではないとの考えを伝えた。

マクロン氏は会談後、記者団に「ブレグジットが英国と欧州諸国との関係の最適化につながることは認められない。離脱は離脱だ」と強調。

「不当な優遇措置は認めないと固く決意している」と述べた。

最新の世論調査では、極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が4月23日の仏大統領選第一回投票で27%を得票し、マクロン氏と右派統一候補のフィヨン元首相が20%で並ぶ見通しが示された。その後の決戦投票でもルペン氏の勝算が高まっている。

マクロン氏は、ロンドン在住のフランス有権者の集会で「われわれの国は欧州なしには発展できない」と語り、親欧州の姿勢をアピール、聴衆から喝采を受けた。

同氏はフランスはEU、英国それぞれと「特別な関係」を結ぶべきだと主張。「(ブレグジット後は)全てが変わるが、長期的に相互利益は守れるはずだ」と述べ、防衛や安全保障での英仏の緊密な協力を例に挙げた。

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