イラン、トルコ大統領と外相の発言巡り大使を呼んで抗議

2017年2月21日(火)13時20分

[ベイルート/アンカラ 20日 ロイター] - トルコのチャブシオール外相とエルドアン大統領がイランは地域を不安定化していると非難したことを受け、イランは20日、駐テヘランのトルコ大使を呼んで抗議した。

イランとトルコは、シリア内戦で、イスラム教シーア派が主流のイランはアサド大統領側を、スンニ派が主流のトルコが反体制派を支援。 イラクを巡っては、イランで訓練を受けたイラク非正規軍のシーア派民兵組織「人民動員隊」(PMF)の司令官らが、トルコの軍事介入を非難するなど、激しく対立している。

トルコ国営アナドル通信によると、チャブシオール外相は19日、ドイツのミュンヘンで開かれた安全保障会議で、「イランは、シリアとイラクをシーア派にしようとしている」と述べた。

また、トルコは中東でのいかなる派閥主義にも反対だとし、イランに地域の安定や治安を脅かすような行動を慎むよう求めた。

これに対し、イラン外務省のガーセミー報道官は20日、「彼らの立場には寛大」だが、「我慢にも限界がある」と述べた。メヘル通信が報じた。

トルコ外務省は、イランは「自国を非難する国を非難するのではなく、地域政策を見直し、建設的な手段を取るべき」と反論した。

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