中国、大気汚染対策不十分と北部数都市を名指しで批判

2017年2月20日(月)16時37分

[北京 20日 ロイター] - 中国の環境保護省は、大気汚染対策が不十分だとして、北部の数都市を名指しで批判した。新華社が19日、報じた。

同省は北京や天津、河北省の18都市を調査し、不適切な計画や政策実行率の低さなどの問題を発見した。

新華社によると、河北省の滄州市は公害が悪化した日に活動を停止させる企業の詳細なリストを準備していなかった。焦作市は大気汚染に対する最上級の警報である「赤色警報」発令時に自動車の交通量規制を行っておらず、保定市は石炭燃料ボイラーからの排気改善に後れを取っていたという。

中国北部は、大部分を石炭に依存するエネルギー需要が急増する冬季を中心に、スモッグに包まれることが多い。中国政府が大気や土壌、水質汚染の解消を目的とする公害対策に着手して3年目になるが、その効果はほとんど表れていない。

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