米国はNATOを完全に支持=ペンス副大統領

2017年2月20日(月)07時02分

[ミュンヘン 18日 ロイター] - ペンス米副大統領は18日、ミュンヘンで開かれた安全保障会議で演説し、トランプ大統領は北大西洋条約機構(NATO)を完全に支持していると強調した。

副大統領は「米国のNATOに対する完全な支持と揺るぎのない関与をトランプ大統領に代わって保障する」と表明した。

「大統領は米国が常に欧州を支持すると約束している。われわれは自由、民主主義、正義、法の支配という崇高な理念で結ばれている」と述べた。

同時に防衛費について「一段の取り組みをすべき時期にきている」と述べ、欧州諸国に負担を増やすよう改めて求めた。

イランについて「中心的なテロ支援国家」と述べ、核合意を受けて投資や貿易で関係を深める欧州との違いを際立たせた。

ロシアに関してはウクライナ東部の停戦を定めたミンスク合意を順守するよう求めた。

「米国はロシアと一致点を探る。トランプ大統領はそれが可能だと考えている。その一方で引き続きロシアに責任を負わせる」と語った。

フランスのエロー外相はペンス副大統領が欧州連合(EU)について言及しなかったことに失望を表明した。「トランプ大統領は英国のEU離脱決定を大喜びし、他の国も追随すると述べている」と指摘し、副大統領が20日にブリュッセルのEU本部を訪れる際に明確な立場を示すことを望むと述べた。

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