オバマ米大統領、情報漏えいで服役中の米兵士を減刑
2017年1月19日(木)14時01分
[ワシントン 18日 ロイター] - オバマ米大統領は18日、政府等の内部文書を公開する民間サイト「ウィキリークス」に機密文書を提供し、米軍法会議で禁錮35年の判決を受けて服役中のトランスジェンダー(性別越境者)の陸軍兵士チェルシー・マニング受刑者の刑を約7年に減刑すると発表した。
ホワイトハウスによると、今年5月にも釈放される見通しだという。
オバマ大統領は最後の記者会見で、裁判に出廷し、罪を認めたマニング受刑者は減刑に値すると語った。オバマ氏は17日、受刑者209人に減刑を、64人に恩赦を与えた。
共和党の議員らは、減刑が機密漏えい者に対する危険な前例となると批判。トランプ次期米大統領の報道官となるスパイサー氏は18日、「非常に厄介なメッセージ」と記者らに述べた。
「ウィキリークス」の創始者ジュリアン・アサンジ容疑者は12日、マニング受刑者が釈放されたら、犯罪捜査が行われる米国への身柄送還に応じるとツイッターに投稿していた。だが、オバマ氏は、「アサンジのツイートには、あまり注意を払っていない」として、減刑との関連を否定した。
アサンジ容疑者の米国を拠点とする弁護士は18日付の電子メールで、同容疑者はマニング受刑者の「即時釈放」を求めていたとし、今回の減刑は「不十分」だと述べた。
- 1/1