スペイン議会、29日に2回目の首相信任投票 ラホイ新政権発足へ

2016年10月28日(金)13時20分

[マドリード 27日 ロイター] - スペイン議会は29日にラホイ首相の2回目の信任投票を行う。最大野党の社会労働党が棄権する見込みであることから正式な政権の発足が確実視されているが、野党は対決姿勢を崩しておらず、難しい舵取りを迫られる。

27日に行われた1回目の投票で、ラホイ氏は絶対過半数を得られなかった。だが、棄権者などを除く単純過半数を獲得すればよい2回目の投票では、社会労働党が棄権する方針を決めているため、300日以上続いた政治の空白に終止符が打たれる公算だ。

少数与党の国民党を率いるラホイ氏にとって、法案を通すために野党の協力は不可欠だ。最優先事項は2017年の財政赤字削減目標を達成することで、少なくとも50億ユーロ(54億6000ドル)の新たな財源か歳出削減が必要になる。

ただ社会労働党の幹部は27日、ラホイ氏に自由裁量を与えるつもりはないと言明し、緊縮路線には厳しい姿勢で臨む考えを示した。

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