習氏を「核心」に位置付け、中国6中全会閉幕

2016年10月28日(金)01時00分

[北京 27日 ロイター] - 中国共産党の重要会議、第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が27日閉幕し、採択したコミュニケで習近平国家主席を「核心」の指導者と位置づけた。

この表現はこれまで、毛沢東、トウ小平、江沢民の3氏のみにしか用いられておらず、習氏が権力を著しく強化したことが浮き彫りとなった。ただ、習氏の権力が絶対ではないことも示唆した。

国営メディアを通じて公表されたコミュニケでは、集団指導体制を維持することの重要性を強調。集団指導体制は「常に守られるべきで、いかなる状況、または理由においても、どのような組織や個人によっても破られるべきではない」とした。

その上で、すべての党員は「習近平氏を核心とし、中央委員会を中心に結束すべき」とした。

党の最高指導部である中央政治局常務委員会の新人事を決定する党大会は、2017年下期に開催される予定で、立場をさらに固めた習氏は自らの息のかかった側近をできるだけ多く常務委に送り込むとみられている。

この他、「党内政治生活に関する規則」についても変更を発表したが、詳細には言及していない。同規則は、毛沢東氏の指揮下で混乱に陥った文化大革命への反省から個人崇拝を禁止するために1980年に導入された。

汚職対策を定めた「党内監督」の新規定も承認されたが、こちらも詳細は不明。

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