クリントン氏のシリア政策は「第3次大戦」招く、トランプ氏批判

2016年10月26日(水)09時41分

[ドラル(米フロリダ州) 25日 ロイター] - 米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は25日に行われたインタビューで、民主党のヒラリー・クリントン候補の対シリア政策はロシア軍との衝突を招き、「第3次世界大戦」を引き起こす恐れがあると非難した。

トランプ氏は、過激派組織「イスラム国(IS)」を倒すことはシリアのアサド大統領に政権の移行を促すよりも優先順位が高いと主張し、オバマ大統領が堅持してきた対シリア政策に反論した。

また、米ロ関係をめぐり、クリントン氏の国務長官在任時の対応を酷評するとともに、これまでプーチン大統領を厳しく非難してきたクリントン氏が大統領選に勝利した場合、「どのように(プーチン氏と)交渉を進めるのか疑問だ」と指摘した。

トランプ氏はまた、フィリピンのドゥテルテ大統領就任後に同国との関係が悪化していることについて、オバマ大統領の外交姿勢は他国の首脳との関係を築くよりも「自身のゴルフの試合に集中したいだけ」だとして批判。ドゥテルテ大統領の最近の発言は「米国への敬意が欠如している」表れだとも語った。

また、大統領選で共和党が一致団結していないことに不満を表明。「党が団結していれば、クリントン氏に負けることはない」と強調した。そのうえで、「メディアが選挙を不正操作している」との見解を繰り返すとともに、同氏の支援者は共和党の幹部に失望していると述べた。

共和党のポール・ライアン下院議長はのトランプ氏の選挙運動を支持しない考えを示している。ライアン氏が議長を辞任するべきかどうか聞かれトランプ氏は、「それについては発言を控える。ただ、党の執行部が勝利を強く求めればこの大統領選で負けることはない」と語った。

*写真を追加して再送します。

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