NZ中銀、政策金利見通し公表へ 90日物銀行手形金利から変更

2016年10月25日(火)10時04分

[ウェリントン 25日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は25日、次回以降の金融政策に関する声明で、これまでの90日物銀行手形金利見通しに代わり、政策金利見通しを公表すると発表した。

中銀は政策金利見通しについて「中銀のインフレ目標達成に必要と見込まれる政策措置を示す、より透明性の高い方法」と説明した。

見通しは四半期平均ベースで継続される。

金融政策に関する声明が次に出されるのは11月10日。インフレ率が中銀の目標レンジ1─3%を大きく下回る中、エコノミストは中銀がこの会合で政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、過去最低の1.75%にすると予想している。

中銀は、政策金利見通しの公表に切り替えることは金融政策の運営方法とは関係ないとした上で、「従来の90日物銀行手形金利見通しと同様、政策金利見通しもニュージーランド経済に関する中銀の現状評価や予想に基づくものだ」と説明した。

これまで中銀は金融政策に関する声明で、4年間の90日物銀行手形金利見通しを四半期ベースで公表していた。これについては、90日物銀行手形金利が「概して政策金利と動きが一致している」ため、代用可能と考えていたと説明。

ただ、90日物銀行手形金利は銀行の資金調達コストが含まれており、流動性や信用力についての評価によって影響を受ける可能性がある。

エコノミストらは、政策金利見通しの公表により不透明性が低下すると指摘。

BNZのニュージーランド担当調査責任者、スティーブン・トプリス氏は、「中銀が発するメッセージについて混乱が生じる可能性を低下させる狙いがある」と分析した。

*内容を追加します。

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