英労働党党首にコービン氏再選の見込み=世論調査

2016年9月1日(木)02時38分

[エディンバラ 31日 ロイター] - 英タイムズ紙が31日掲載した調査会社「YouGov」の世論調査によると、英国の最大野党である労働党の左派リーダー、コービン党首は昨年初めて党首に選ばれた時よりも支持を拡大し、再選を果たす見込みだ。

党首選の投票資格者を対象にした世論調査が公表されるのは初めて。コービン氏の支持率は62%で、ライバルのスミス氏の38%を上回った。昨年の党首選でコービン氏は59%の支持を獲得した。

ブレア、ブラウンの元首相2人が党首を務めた労働党は、6月に英国が欧州連合(EU)離脱を決めたことを受けて、116年間の歴史で最大の危機に見舞われている。

コービン氏が党首では総選挙で勝てないとして、労働党議員の大半が同氏への支持を撤回したことから、1年で2度目となる党首選が実施されることになった。ただ、67歳のコービン氏は草の根の党員から強い支持を受けており、特に最近党員になった人が同氏を党首に推す傾向にあることを世論調査は示している。

タイムズ紙によると、党首選で投票資格を持つ約64万500人のうち、半分以上は昨年党員となった。昨年5月以前からの党員は68%がスミス氏を推しており、コービン氏の支持者は32%にすぎない。ところが、昨年5月から9月にかけて党員となった人でみると、スミス氏支持は28%に減っている。

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