杭州G20、サイバー犯罪対策を優先議題に=米上院議員が要請

2016年8月30日(火)09時40分

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米上院議員6人がオバマ大統領に書簡を送り、9月4─5日に中国・杭州で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議ではサイバー犯罪を優先議題とし、重要な金融機関を狙ったサイバー犯罪の取り締まりでの協調を確認するよう要請した。

ロイターが入手した書簡で明らかになった。

書簡は29日付で、上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン議員など民主党の上院議員6人が連名で大統領に送ったもの。

議員らは書簡で、2月にバングラデシュ中央銀行のシステムがハッキングされ、国際銀行間金融通信協会(SWIFT)の銀行間システムを利用してニューヨーク連銀にある同中銀の口座から8100万ドルが盗まれた事件に言及。杭州サミットで発表するG20共同声明に「重要な金融機関を狙ったサイバー犯罪の取り締まりでの協調」を盛り込むよう、オバマ大統領に各国への働き掛けを要請した。

書簡は「金融機関は国際的な取引を促進する目的でシステムに接続されているが、単独のものであれ政府の支援を受けたものであれ、サイバー犯罪はこの国際システムを危険にさらしている」と指摘。杭州サミットでこの問題についての協議を優先するようオバマ大統領に強く求めた。

ホワイトハウスは書簡に関するコメントを拒否した。

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