トランプ氏にヒスパニック組織が抗議、過激発言に「深刻な懸念」

2016年8月26日(金)09時59分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国のヒスパニック(中南米系)の組織が25日、共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ氏に書簡を送り、ヒスパニック社会への攻撃をやめ、組織の幹部らと面会するよう求めた。

トランプ氏はヒスパニックの不法移民が米国に犯罪を持ち込んでいるなどと発言、不法移民の流入を防ぐためメキシコ国境に壁を建設すると表明している。

約40にのぼる全米のヒスパニック団体の連合組織である「ナショナル・ヒスパニック・リーダーシップ・アジェンダ」は同氏に宛てた書簡で、「これまで何度も言ってきたように、われわれのコミュニティーに対する執拗(しつよう)な攻撃は深刻な懸念要因だ。わが国の憂慮すべき風潮をあおり、重大な影響をもたらしている」と抗議。「われわれのコミュニティーに対する誹謗(ひぼう)中傷がもたらす結果について考え、こうした発言をすぐにやめるよう求める」としている。

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